人気ブログランキング | 話題のタグを見る

灼熱の古都へ-奈良旅行その10

再び、田んぼを眺めながらのサイクリング。
灼熱の古都へ-奈良旅行その10_d0237041_20594788.jpg

そして、次の目的地である飛鳥寺に到着。
灼熱の古都へ-奈良旅行その10_d0237041_2102138.jpg

日本で最初に建てられた本格的な寺院も今では田んぼの中に小ぢんまりと収まっている。
灼熱の古都へ-奈良旅行その10_d0237041_2284759.jpg

本尊の飛鳥大仏(釈迦如来像)は日本最古の仏像。法隆寺の釈迦三尊像を作った鞍作止利(くらつくりのとり)の作である。面長でアルカイックスマイルを浮かべているところが共通している。写真撮影が許されているので、真正面からカメラを構えていたら、若干お顔が左に傾いていることに気づく。ちょっと左側にずれた位置から撮ってみた。
灼熱の古都へ-奈良旅行その10_d0237041_214949.jpg

阿弥陀如来像聖徳太子孝養像
灼熱の古都へ-奈良旅行その10_d0237041_212867.png

蘇我入鹿の首塚を見ようと裏手に出る。裏手からの眺めも長閑だ。このあたり一帯が飛鳥京と呼ばれる都であったことを思うと感慨深い。
灼熱の古都へ-奈良旅行その10_d0237041_22261022.jpg

ポツンと佇む首塚。
灼熱の古都へ-奈良旅行その10_d0237041_2121770.jpg

蘇我氏の末路に思いを馳せずにはいられないちょっと寂しい光景だ。
灼熱の古都へ-奈良旅行その10_d0237041_22205978.jpg

# by CitizenCotta | 2017-09-10 21:02 | 旅行 | Trackback | Comments(0)

灼熱の古都へ-奈良旅行その9

石舞台古墳を後にして、次に向かうのは岡寺。電動アシスト自転車をもってしても厳しい急な坂道を登っていくと(僕は何とか走破したが、妻は途中で自転車を置いて歩いた)、仰ぎ見るような位置に三重塔が見えてきた。
灼熱の古都へ-奈良旅行その9_d0237041_20103496.jpg

山門に到着。
灼熱の古都へ-奈良旅行その9_d0237041_22103343.jpg

樹々の生い茂る山の斜面を背にした境内は、いかにも山寺といった風情である。
灼熱の古都へ-奈良旅行その9_d0237041_20231012.jpg

三重塔のある場所からは明日香の田園風景を眺めることができる。
灼熱の古都へ-奈良旅行その9_d0237041_207974.jpg

どっしりとした重厚感のある本堂には、塑像としては国内最大(像高458cm)の「塑像如意輪観音座」が鎮座する。像体が粉をふいたように白いので、石仏のようにも見える。
灼熱の古都へ-奈良旅行その9_d0237041_18502621.jpg

ここは西国三十三カ所観音霊場の一つということもあり、本堂では、お遍路さんの白衣を羽織って、熱心にお経を唱える姿も見られた。

奥の院にも足を延ばしてみた。
灼熱の古都へ-奈良旅行その9_d0237041_2074958.jpg

途中には修行中の弘法大師の像が佇んでいる。
灼熱の古都へ-奈良旅行その9_d0237041_20395970.jpg

十三重石塔も凛とした雰囲気をたたえている。
灼熱の古都へ-奈良旅行その9_d0237041_2049589.jpg

奥の院石窟には弥勒菩薩が石窟奥に鎮座している。その距離は3mから5mくらいか。
灼熱の古都へ-奈良旅行その9_d0237041_2082378.png

そのすぐ横の草むらにひっそり佇む石仏。その微笑みをたたえた表情(アルカイックスマイルというのだろうか)に親しみを感じて、見るほどにほんわかとした気持ちになってくる。
灼熱の古都へ-奈良旅行その9_d0237041_2084222.png

坂道をくだり、石舞台古墳からの飛鳥寺へ向かう通りに戻り、古民家カフェで昼食。ガイドブックにも載っているお店だ。なかなか美味しかった。冷たいみそ汁というのは初めて体験だ。
灼熱の古都へ-奈良旅行その9_d0237041_20322212.png

# by CitizenCotta | 2017-09-10 20:08 | 旅行 | Trackback | Comments(0)

灼熱の古都へ-奈良旅行その8

この日は、十輪院で写経体験をする予定でったが、ガイドブックをよく見ると8月16日から8月31日までは拝観不可となっていた。初日、自転車で行った時は読経の声が聞こえていたが、檀家さんの法要とかだったのかもしれない。そう言えば、たしか4年前も同じ時期にきて、十輪院が閉まっていたと自分でブログに書いていたことも思い出した。

予定を変更し、朝から飛鳥のほうへ足をのばすことにする。前の二日間に比べるといからか暑さも弱まっているような気もする。ちなみ、この日はホテルの朝食ブッフェにしたが、値段が高いだけあって充分に満喫できた。

近鉄電車に乗り、まずは前日に引き続き橿原神宮駅に向かう。車窓の東側からは標高の低い山の連なりに、その中腹当たりを沿うように雲がかかっている景色が見える。田んぼの緑と相まって見飽きることのない風景だ。

飛鳥駅に到着。早速、レンタサイクルのお店で電動アシスト自転車を借りる。初めて乗ったが、その快適さに感動する。
灼熱の古都へ-奈良旅行その8_d0237041_19454611.png

駅からしばらくゆるい上り坂になっているが、全く苦にならない。田園風景を見ながらサイクリングは気持ちが良い。
灼熱の古都へ-奈良旅行その8_d0237041_1957126.jpg

川原寺跡。向こうに見える寺は川原寺ではないようだ。
灼熱の古都へ-奈良旅行その8_d0237041_19465120.jpg

橘寺も寄ってみたいのだが、時間配分を考えて遠景を写真に撮るにとどめた。遠くに見える伽藍、その背後のこんもりとした曰く有りげな森、そして手前のお地蔵さんと、何とも言えない味わい深い光景だ。
灼熱の古都へ-奈良旅行その8_d0237041_19481768.jpg

最初の目的地、石舞台古墳に到着。
灼熱の古都へ-奈良旅行その8_d0237041_19492288.jpg

教科書などでさんざ目にしてきたこのフォルム、実際に間近で見るとやはり感慨深いものがある。
灼熱の古都へ-奈良旅行その8_d0237041_1950252.jpg

蘇我馬子の墓と言われているが、内部はがらんどうで、どのように埋葬されていたかを知る痕跡は何もない。その後、蘇我氏が辿った運命を感じさせる素っ気なさとも言える。
灼熱の古都へ-奈良旅行その8_d0237041_19503863.png

灼熱の古都へ-奈良旅行その8_d0237041_1952731.jpg「石」だからということもあるが、管理の仕方もだいぶ大らかだ。その昔は、子供たちの遊び場にもなっていたようだ。東大寺ミュージアムで「インクが揮発して重要文化財にダメージを与える」みたいなことを言われたばかりなので、これだって「石」とは言え貴重な「建造物」であることは変わりないので、あらためて扱い方のギャップを感じた。でも、「馬子じいちゃん」にしてみたら、こんな風に子供たちが集まってきて、じゃれついてくれた方が、あの世で喜んでいるんじゃないかと空想したりして、やはり墓の前にいると故人に思いを馳せてしまうものなんだなあ。
# by CitizenCotta | 2017-09-10 19:52 | 旅行 | Trackback | Comments(0)

灼熱の古都へ-奈良旅行その7

灼熱の古都へ-奈良旅行その7_d0237041_0342540.jpgホテルに戻り、まだ外は明るいので、「夕暮れの風景でも写真に撮ろうかな」とまた自転車で出かける。春日山石窟仏でも見行こうかと思ったが、途中、新薬師寺あたりで疲れてしまい断念した。ずっと坂道だしちょっと遠すぎた。新薬師寺あたりはちょっと小高い場所なので夕焼けの景色が眺められるかなと思ったが、住宅街なので見晴らしのいい場所はないし、時間も中途半端だったようだ。

夕食は体に優しいもの食べたくなったので奈良まちにある薬膳料理のお店に行った。閉店ぎりぎりだったので電話でまだ入れることを確認してから出かけたのだが、道に迷ってしまいお店の人に迎えに来てもらった。
灼熱の古都へ-奈良旅行その7_d0237041_0492667.jpg

一人で切り盛りしているお店で、客も僕たち夫婦だけだったのでいろいろ会話も弾んだ。話の途中、ご主人が「最近はお寺も人を集めようと『色気を出して』いろんなイベントをやっている」というニュアンスのことをおっしゃたのに対して、「もともと人々に娯楽を提供するのもお寺の役目の一つだったと思うので、それは本来のあり方と言えるんじゃないか」と、偉そうな持論を地元の人相手にぶってしまった。でも、まあとにかく楽しい時間が過ごせた。

お店で猿沢池に特設された池床に入れる通行手形の役割をする団扇をもらったので、帰りに寄ってみた。
灼熱の古都へ-奈良旅行その7_d0237041_0573426.jpg

# by CitizenCotta | 2017-09-10 00:35 | 旅行 | Trackback | Comments(0)

灼熱の古都へ-奈良旅行その6

灼熱の古都へ-奈良旅行その6_d0237041_063458.jpg東大寺ミュージアム内の喫茶スぺースでお土産物なども物色しながら暫し休憩。天気が曇って来たので「(午後は當麻寺に行く予定だったが)サイクリングで飛鳥を散策しよう」ということになる。炎天下でのサイクリングという「苦行」に妻が耐えられるとは思えないので(耐えなきゃならない謂れもないし)、曇ったら僕が前から憧れていた「飛鳥サイクリング」をしようと考えていたのだ。


近鉄奈良駅に戻り、駅近くの喫茶店で昼食。奈良に来る度に入るお店で、店頭のウィンドウにマカロンがディスプレイされているので、夫婦の間では「マカロンの店」と呼んでいる。いろんな意味で「ちょうどいい感じのお店」で、地元のおばちゃん連にも愛されているようだ。

近鉄電車で橿原神宮前駅に行き、そこで飛鳥方面に向かう電車に乗り換えようとしたら、次の電車が来るのは30分後。そんなに待ってられないので、またまた予定を変更し、同じ路線の反対方面沿いにある當麻寺に(当初の予定通り)行くことにする。

一番前の車両に乗ったので、前方を眺めていると二上山(にじょうざん)が見えてきた。このあたりは車窓の風景が素晴らしい。ほどなく當麻寺駅に到着。寺までタクシーで行こうとしたが来そうな気配はない。タクシー乗り場にあったタクシー会社の電話番号に電話したら、みんな出払っているので40分くらいかかるとのこと。歩くことにしたが、寺まで一直線の一本道には日影がない。

歩くこと約20分、ようやく山門に到着。山門から眺める二上山とそれを背景に並び立つ堂宇伽藍の風情は味わいがある。門をくぐるとすぐに東の三重塔が左手に見えるのだが、東西並び立つといわれるもう一つの塔がなかなか見えてこない。
灼熱の古都へ-奈良旅行その6_d0237041_751630.jpg

おかしいなと思っていたら、なんと西塔は改修工事中とのこと。覆いをかけられてしまった西塔。二塔が並び立つ姿を見るのをもの凄く楽しみにしていたのだが・・・。
灼熱の古都へ-奈良旅行その6_d0237041_7512768.jpg

書院とお庭を楽しむ中の坊に入る。お庭の散策と宝物館見学後、たてていただいたお抹茶をいただく。花の季節の方が良いのだろうけど、緑の生い茂る庭も悪くない。お茶を頂いた後も、用意してくれた扇風機からなかなか離れられない。
灼熱の古都へ-奈良旅行その6_d0237041_75967.png

曼荼羅堂(本堂)、金堂、講堂と順番に参拝。當麻曼荼羅とそれを収める厨子、中将姫座像、弥勒仏坐像とその周囲を守護する四天王像と名だたる宝物が次々に登場するのだが、金堂、講堂はお寺の人に鍵を開けてもらって出る時に施錠してもらうので、落ちついてじっくり見れずちょっと閉口である。この唯一髭をはやした四天王は、法隆寺のものについてで2番目に古いとのこと。これに東大寺戒壇院のものが続くというのだが、この時代にすでに四天王像の最高傑作に出来上がってしまっていたということになる。極論ではあるが、ロックに譬えて言うなら、ジミヘンがギターでやれることを全部やってしまったので、後のギタリストはやることがなくなってしまったみたいな・・・。

西塔が見られなかったこと、今ひとつ落ちついてつじっくり見学することができなかったこと、さらに言えばBS朝日で放送している「五木寛之の百寺巡礼」で二上山を眺めるには一番いいと言っていた塔の真下からの眺めを体験できなかったことなど、ちょっと消化不良な気分で、寺を後にする。帰りも駅までの長い道のりが待っている。午後はホントに天気がよくなった・・・。
灼熱の古都へ-奈良旅行その6_d0237041_7522115.jpg

# by CitizenCotta | 2017-09-09 07:52 | 旅行 | Trackback | Comments(0)